「え、これ直営店で購入したんですけど」
こんにちは。
世の中理不尽なこともあるなぁと感じるYoshiです。
今日はパーソナルショッパーには恐怖のBUYMA鑑定について説明します。
◇目次
BUYMAの鑑定とは
BUYMAの鑑定がどのようなものか簡単に説明いたします。
BUYMAの鑑定の特徴
- BUYMAではなく”イーレディー株式会社”という第3者鑑定機関によって行われる
- 全て無料
- 鑑定の結果「本物保証の対象外」となった場合、支払い代金が全額購入者に返金される
- 鑑定対象ブランドがあり、鑑定対象ブランド以外は鑑定できない
鑑定対象ブランドは下記をご参照ください。
[blogcard url=”http://www.elady.com/elady/40_kantei/00_kanteilist.html”]
鑑定依頼するために満たさなければいけない条件
- 取引が完了しておらず、かつ発送通知済みである
- 未使用である
- 鑑定対象ブランドである
鑑定対象ブランドが限定されていますが、日本で一般に流通しているブランドのほぼ全てが鑑定対象ですし
BUYMA曰く、イーレディーなる会社は下記の通り信用に値する会社なようです。
世界最大の偽造品撲滅団体であるIACCの会員企業であり、日本で唯一、大手ブランドホルダーと共に偽ブランド撲滅に努めている鑑定専門企業です。
鑑定できません=不可
ただ、この鑑定には1点大きな問題があります。
それは
正規品が全て本物保障の対象になるかと言えばそうならない点
です。
私もミラノのブランド直営店で購入した商品が
本物保障対象外との判定を受け、返品された経験を持ちます。
私の知るだけでも、鑑定の被害にあったパーソナルショッパーが5人います。
実を言いますと
ブランド品の鑑定は思っているよりも難しく
正確な鑑定ができるのは商品を製造したブランドのみです。
このイーレディという会社の鑑定も商品が本物か偽物かを判定するものではなく
あくまでも
本物保証の対象か対象外かを判断するものなのです。
「本物 or 偽物、どっち?」
と、鑑定依頼を受け
この会社が出す答えは
- この商品は当社の基準で正規品と同等の仕様、品質が確認できます。 よって本物保障の対象です
- この商品は当社の基準で正規品と同等の仕様、品質が確認できません。 本物保障の対象外です。
の2つなのです。
要するにあなたがブランド直営店で正規品を買い付けていたとしても
イーレディーが正規品と判断できなければ本物保障の対象外となってしまうのです。
鑑定に出されないように最大の努力をする
- 直営店で正真正銘の正規品を買い付けても本物保障の対象外になってしまう。
- それが原因でアカウント停止になるリスクさえある。
(前述の5人のうち2人がアカウント停止になっています)
パーソナルショッパー(以降PSと表記)にとっては理不尽極まりない鑑定。
この鑑定から身を守る方法はただ一つです。
それは、鑑定に出されないように最大の努力をする
です。
では、鑑定に出されないようにPSには何ができるでしょうか。
レシート、ショッパーなど梱包できるものは全て梱包する
鑑定に出す顧客はPSに嫌がらせをしたくて鑑定に出すのではありません
彼らは購入した商品が本物かどうか不安で鑑定に出します。
ですので、事前に
彼らの不安を最大限払拭する努力をしましょう。
一番有効なのはレシートコピーの同封です。
もちろん仕入れ値は黒く塗りつぶします。
直営店での買い付けなど、仕入先がばれてもいい場合は価格だけを黒く塗りつぶしたコピーを渡します。
誰にも教えたくない仕入先から仕入れた場合でも
- アイテムコード
- アイテム名
- 買い付け日
以外を黒く塗りつぶした真っ黒なレシートを同梱します。
真っ黒なレシートでも
「レシートを発行する、しっかりとした店舗からX月X日に買い付けされたのだな」
ということが分かり、顧客は安心します。
レシートの他にショッパー、ショップカードなども喜ばれます。
顧客の不安を払拭できるものは全て同梱します。
質問への回答で不安を払拭する、鑑定を回避する
鑑定を利用する顧客の多くが、購入前、もしくは購入後に
「商品は新品、正規品で間違いないでしょうか?」
などの問い合わせをするのが普通です。
(前触れなくいきなり鑑定に出す人も中にはいますが。。。)
そのような質問を受けた場合、下記のような回答が有効です。
- 信頼できるPSであることをアピール
当方、販売実績500件以上あります。 XXX(ブランド名)は特に得意なブランドで今まで200点を販売しいずでも満足の評価を頂いております。 - 仕入先を開示
仕入先はブランド直営XXX店です。/ 店名は伏せますが、イタリアにある有名セレクトショップです。 - バイマの鑑定以外の方法を提案
BUYMAの鑑定では、送料が購入者の負担、鑑定結果が出るまでに平均7日掛かる、本物かどうかの判定はされず本物保障の対象かどうかが判定されるだけであるので
BUYMAの鑑定はオススメしません。
近くのブランド買取店の利用をオススメします。
このように回答しますと、鑑定に出されることを多少なりとも回避できます。
神経質な人には販売しない
「商品は新品、正規品で間違いないですか」
「レシートの同梱は可能ですか」
「ショッパーの同梱は可能でしょうか」
「ブランド直営店でアフターケアを受けることは可能ですか」
神経質な人はとにかく質問が多いです。
お客様とのやりとりの最中「神経質な人なのかな」と感じた場合
お客様の購入履歴を確認し、思い切って取引をしない
という判断をするのも手です。
もちろん売り逃がしにはなりますが
本物保障対象外と判定され、アカウント停止になるよりは
よほど賢い選択と言えます。
商品を交換する、取引をキャンセルする
「商品ページの写真と違い、クレジットカードを入れるスペースが8つしかありません。正規品でしょうか」
「店頭で確認した商品と違い、ブランドのタグが白ですけど、正規品で間違いないでしょうか」
「Rick OwensのジップはRaccagniだと認識していましたが、今回受け取りました商品のジップがYKKです。 正規品で間違いないでしょうか」
「他の出品者さんの写真ではBALENCIAGA ParisのParisの前に”.”がありますが、今回受け取った商品には.がありません。 本物でしょうか」
ブランドがマイナーチェンジをすることはままあります。
- 商品ページのものと違う
- 店頭で確認したものと違う
- 以前のものと違う
- 他の出品者のと違う
という理由で疑いを持たれた場合、商品を返品してもらい、交換もしくは取引をキャンセルします。
これにより、商品を鑑定に出されることを回避します。
また、商品のステータスが鑑定中になった場合、
すぐに購入者に連絡をし鑑定を取りやめてもらいます。
その場合は下記の要点を正直に説明をし、
商品を返品するか、ブランド買取店での確認を顧客にお願いします。
- バイマの鑑定は正規品であっても本物保障の対象外とすることがある
- 本物保障の対象外と判定された場合、アカウント停止になる可能性がある
- 商品はブランド正規取り扱い店であるXXXにて購入した商品なので正規品であることは間違いない
しっかりと説明をすれば、大抵のお客さんは応じてくれます。
優良なPSはそこまで心配する必要はない
正規品を販売しても、本物補償の対象外になり、アカウント停止の可能性すらある
理不尽極まりないBUYMAの鑑定ですが、
150件以上の販売履歴、満足の評価が全体の取引に占める割合が95%以上といった優良なPSの場合
鑑定をそこまで恐れる必要はないです。
私も本物保障の対象外になった過去があると言いましたが
そのときは買い付けを証明するレシートをバイマ事務局に提出して、
何もお咎めなしで終了しました。
(商品は返品され、送料は全て負担したのでかなりトホホな取引でありましたが。。。)
ある程度、しっかりと活動し、バイマに貢献しているPSであれば
いきなりアカウント停止になることはないようです。
取引キャンセルになっておしまいです。
心配する必要はありません。
まとめ
- 正規品を販売しても本物保障の対象外になることがある。
- バイマ初心者が本物保障の対象外になった場合、アカウント停止の恐れがある
- 購入者に鑑定を利用されないように最大限の努力をする
- 鑑定にだされそうなとき、鑑定にだされたときは、速やかに返品交換、返品取引キャンセルを依頼する。
- 販売履歴のあるPS、高い評価を得ているPSは鑑定を恐る必要はない。
理不尽な鑑定ですが、プラットフォームを使って販売する以上、仕方のないことです。
ルールはルールとして受けとめ、できることを見つけ、
それを粛々と実行しましょう。
それでは、また次回お会いしましょう。
Ciao!!