この質問は良く受けます。
商品の発送元を東京都にしていても
受ける質問です。
掛かる、掛からない
商品価格の10%くらい掛かる、いや30%掛かるなど
人によって言うことが違います。
◇目次
国内発送の場合は関税、消費税が掛からない
当たり前の話ではありますが
国内から商品が発送される場合、
商品受け取り時に関税、消費税を請求されることはありません。
商品の発送地は商品ページ内にて確認できます。
商品写真右下にあります
発送地に日本の国旗+都道府県が記載されている商品は国内から発送されるので
関税、消費税が掛かる心配はありません。
関税補償するパーソナルショッパー
パーソナルショッパー(以降=PSと記載)によっては関税補償をしています。
これは、関税、消費税が掛かった場合
関税、消費税の支払い明細を写メに撮りメールすれば、
後日、関税、消費税額をあなたの銀行口座に振込ます
というサービスです。
- 商品受け取り時に配達員に現金で関税、消費税を支払わなければいけない
- PSに支払い明細の写真をメールしないといけない
などちょっとした手間は掛かりますが、関税、消費税が返金されるので
「関税は掛かるかな?」
「いくら掛かるかな?」
という心配には及びません。
海外発送でも関税、消費税が掛からないケース
では、
国内発送でない
関税補償が付いていない商品に関しては全て関税、消費税が掛かるのかと言えばそうではありません。
輸入品の額、品目によっては免税されることがあるからです。
税関のHPを見ますと下記の記載があります。
- 課税価格が1万円以下の貨物の場合、原則として、関税、消費税および地方消費税は免除されます。ただし、酒税およびたばこ税・たばこ特別消費税は免除になりません。また、革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等は個人的な使用に供されるギフトとして居住者に贈られたものである場合を除き、課税価格が1万円以下であっても関税等は免除されません。
- 個人の方がご自身の個人的使用の目的で輸入する貨物の課税価格は、海外小売価格に0.6を掛けた金額となります。その他の貨物の課税価格は、商品の価格に運送費および保険料を足した金額になります。
上記の文を分かりやすく解説しますと
1.革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等は免税対象外です。
2.商品価格+送料+保険料≦16666円 の場合は免税されます。
16666X0.6=9999円、1万円未満なので免税されます。
16667X0.6=10000円 1万円以上なので課税されます。
ですので、
革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類以外の品目で
なおかつ
商品価格+送料+保険料≦16666円
の商品は課税されない=商品受け取り時に関税、消費税が請求されることはない
ということが分かります。
いくら掛かるの?
革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類
もしくは
商品価格+送料+保険料≧16667
は全て課税されることが判明しました。
では、実際にいくらくらい掛かるものなのでしょうか。
関税率は税関のHPにて確認できます。
簡易版 主だった輸入品の関税率
[blogcard url=”http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1204_jr.htm”]
かなり細々と記載がありますね。
同じ品目でも、素材によって税率が変わるので注意が必要です。
また、関税の他に消費税も掛かります。
計算方法は
(商品価格+送料+保険料)X0.6X0.08=消費税額
です。
関税、消費税は、税率を調べて細々と計算することもできますが
一般的には
(商品価格+送料+保険料)X0.1=関税+消費税
と言われています。
例えば商品代金50000円+送料4500円、合計54500円の場合
関税+消費税額は(50000+4500)X0.1=5450円
となります。
品目や素材によって多少の増減はありますが、
10%と計算して、問題になることはありません。
関税、消費税がいくら掛かるのか大雑把に知りたいときは
(商品価格+送料+保険料)X0.1
で計算してみてください。
革靴だけ例外
バッグ、お財布、服、アクセサリー、どれもX0.1の計算で問題ないのですが
1品目だけ例外があります。
それは革靴です。
革靴の関税率メチャクチャ高いです。
その税率なんと30%又は4300円/足のうちいずれか高い税率です
要するに
1000円の革靴を輸入する場合は4300円
50000円の革靴を輸入する場合は9000円も掛かります。
えらいことですね。
革靴だけはお気をつけください。
支払い方法は?
基本的に現金です。
配達員が荷物と共に関税、消費税の請求書を持ってきますので
請求書に書かれた額を現金で支払います。
請求額が10万円を超えるようなときは通関前に配送会社から
「商品を通関しても宜しいでしょうか」
「関税、消費税額はXXXX円です。
事前に銀行振込にてお支払い頂けますでしょうか」
などの連絡があります。
ただ、個人輸入で関税、消費税が10万円を超えることは先ずないでしょう。
FEDEXだけは
配送前、配送後に請求書が届くので銀行振込、もしくはコンビニで支払い
1万円以上の場合はカード支払い
が可能です。
それ脱税ですよ
希に
「関税、消費税が掛からないように最大の努力をします。
関税、消費税が掛かる確率は極めて低いです」
などと記載しているPSがいます。
確かに
- Fedex, DHL, UPSなどの国際配送ブランドを使わずに 郵便局から配送する
- 商品価格+送料が16666円以下になるように送り状に記入する
などをしますと、関税、消費税の支払いを不当に免れることが可能です。
ただ、それ脱税です。
しかも、罪があるのは輸入者=購入者です。
「知りませんでした」
「発送した人が勝手にやったことです」
と言い訳しても通用しません。
脱税行為を何度もしますと税関から目をつけられる
下手をすると税関の事後調査が入るなんてこともあります。
脱税しないよう気をつけてください。
脱税に関しては下記の記事に詳しく書いておりますので是非ご確認ください。
まとめ
- 国内発送は関税、消費税が掛からない
- 海外発送でも革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類以外の品目で
なおかつ
商品価格+送料+保険料≦16666円
の場合は関税、消費税が掛からない - 関税、消費税の計算方法は(商品価格+送料+保険料)X0.1
- 革靴だけメチャクチャ高い
- 不当に関税消費税の支払いを免れることはすべきでない
分かりづらい印象のある関税、消費税もまとめると
そんなに難しくはありませんね。
関税、消費税について疑問があれば
PS、税関に問い合わせるのもいいでしょう。
不安なまま注文し、商品の到着をドキドキしながら待つというのは
精神衛生上よくないので
- 調べてから
- 問い合わせてから
注文してくださいね。
それでは、また次回会いましょう。
Ciao !!