店舗から直送してもOK? BUYMA バイヤーの疑問に答えます

「直送していると消費税の支払いがとんでもないことになるかもしれませんよ!!」

こんにちは、
Yoshiです。

さて、今回は店舗からの直送に関してです。

「店舗から直送したいです。可能でしょうか?」
という質問はよく頂きます。

今回は直送に関して解説致します。

◇目次

BUYMAでは店舗からの直送を禁じている

BUYMAでは海外店舗からの直送を禁止しています。

店舗やウェブサイトから買付け後、検品を行わずに、直接購入者へお送りすることは原則、禁止しております。

BUYMAでは問題のない商品をお届けするところまでを出品者責任としてお願いしているので、品質ガイドラインに照らして基準に満たない商品は交換(返品)対象となります。

検品漏れによるトラブルが発生しないよう、海外から商品をお取り寄せする場合は一旦ご自身で商品を受け取り・検品していただき、その後、購入者に商品を発送してください。

BUYMAが禁止していることをしますとアカウント停止などのリスクがあるので
直送するべきでないことが分かります。

 

直送しているパーソナルショッパーは多い

ただ、直送しているパーソナルショッパー(以降、PSと表記)は多いです。

どのPSとは言いませんが

  • 居住地と発送地が違うPS
  • 発送地がミラノ、ローマ、ヴェニス、ロンドン、パリ等、いくつもあるPS
  • 商品受け取り時に関税消費税の支払いが発生します。
    予想支払額は12000円ですと明記しているPS

彼らはほぼ確実に店舗からお客様へ直送しています。

では、なぜ彼らが直送できるのかと言いますとBUYMAの特例によります。

買付け後、パートナー等に検品を行っていただき発送する場合に限り、出品者責任のもと直送は可能です。ただし、トラブルが発生した場合、出品者の責となります。

直送しているPSは商品買い付け地にパートナー、外注がいる
彼らが検品をしているというていで発送しているのです。

私が思うに、彼らにパートナー、外注はいないのですが、
それを証明する方法がBUYMAにも顧客にもないので直送できるのです。

直送のメリットは?

さて、BUYMAの規約を犯してまでする店舗からの直送にはどんなメリットがあるのでしょうか。

主だったメリットとしましては下記の3点があります。

  • 関税、消費税の支払いがない、国内送料がない分、出品価格を低く抑えることができる
  • 検品、再梱包の必要がなく時間を節約できる
  • 商品を一度も見ることなく利益だけ受け取ることができる
    ※関税、消費税の支払いは購入者がします。 関税、消費税がない訳ではありません。

1点目の価格を抑えることができるというのが直送の最大のメリットです。

直送しているPSの多くが最安値で出品し
かなりの量、額を販売しているのが分かります。

最安値で販売しても検品、梱包、伝票書きの作業がないので
薄利多売ができます。

直送のデメリットは?

そんな直送にもデメリットがいくつかります。

  • 検品できない
  • 顧客に仕入先がばれる。 それにより顧客を失う
  • 顧客に仕入れ値がばれる(インヴォイスやレシートが同梱されているので)
    ※「海外から直送するとき、インヴォイスを入れない方法はないですか」との質問を頂きますが
    それは不可能です。 インヴォイスが添付されていませんと通関できません。

などです。

ただ、どれも問題にはなり得ません。

  • 検品できない

→信頼できる店舗からのみ直送する、
入念な検品後の発送を店舗にお願いすれば問題になりません。

  • 顧客に仕入先がばれる。 それにより顧客を失う

→ばれたとしても、その仕入先から独自に仕入れようとする顧客はごく一部
そもそもBUYMAの性質上、リピートする顧客の数が少ないので仕入先がばれるばれないはどうでもいいこと

  • 顧客に仕入れ値がばれる(インヴォイスやレシートが同梱されているので)

→”同梱されているレシートには商品代金だけが記載されています。 私が別に支払う買い付けパートナーへの報酬、パートナーが店舗に行くための交通費、梱包資材費、BUYMA手数料が含まれていませんので、お客様がBUYMAに支払った額とは差があることをご了承ください”
などと記載すれば、利益を2万、3万取っていても問題になりません。

一応のデメリットはあるのですが、どれも問題とならないことが分かります。

直送の可否はアカウント次第

さて、そんなメリットしかない店舗からの直送ですが

  • 取引実績が数十件
  • 販売総額が数百万
  • 日本在住のPS

には、アカウント停止のリスクがあると感じます。

実際、私の知るところ、活動し始めで直送し、
アカウントを停止されたPSが何人かいます。

補足
販売実績300件以上、
満足の評価が全体の取引の97%以上である優良なPSであれば
アカウント停止のリスクが低いと感じます。 

不安な場合はBUYMA事務局に
「イタリアのローマとヴェニスに検品、買い付けのパートナーを確保しました。
彼らが検品した後に発送するので
商品を店舗から直送してもいでしょうか」
とお伺いを立ててもいいでしょう。

BUYMA事務局から許可が降りたら、直送を始めましょう。

「No」言われた場合は、
絶対に直送してはなりません。

確認して、ダメと言われて、それでも直送する。
これはBUYMA事務局からすると確信犯です。
それこそアカウント停止のリスクが高まります。

国内在住、消費税の支払い義務があり、売り上げ5000万円より大きい人にはオススメはできない

利点ばかりの直送

では、
販売実績のあるアカウントを持つPS
BUYMA事務局に直送の許可を得たPSは全員がやるべきかと言えばそうとも言えません。

  • 国内在住で
  • 消費税の支払い義務がある
  • 売り上げが5000万より大きい

人には直送はオススメしません。

と、言いますのも、直送した場合、消費税の納付額が莫大になるからです。

消費税は
お客様から預かった消費税ー仕入れなどに支払った消費税=納付額
となります。

詳しくは下記のHPをご確認ください。

[blogcard url=”http://www.tokyozeirishikai.or.jp/general/zei/shouhi/”]

直送していますと、仕入れ時に支払う消費税がないので
売り上げの8%が丸々納付額となります。

結果、納付額が莫大になります。

例えば
売り上げ6000万円の人が全て直送する(仕入れや経費などで日本国の消費税を一円も支払っていない)場合の
消費税の納付額は
6000万X0.08=480万円です。

利益が全て吹っ飛びそうな額です。

補足
売り上げ額が5000万円以下の人は?

売り上げが5000万円以下でさらに簡易課税制度の適用を申請した人は
簡易課税方式と言って
みなし仕入れ率を掛けて納付する消費税額を決めることができます。

小売業の場合は80%なので
お客様から預かった消費税額ー(お客様から預かった消費税額X0.8)
です。

例えば売り上げ4000万円の人であれば
320万ー(320万X0.8)=64万円が納付額となります。

簡易課税方式の場合、仕入れに消費税を支払っていようが、いまいが関係ないので直送できます。

注意
全てYoshiが契約している税理士の見解です。 実践する前に国税庁や税理士にご確認ください

まとめ

  • 直送はメリットばかり
  • ただし、アカウント停止のリスクあり
  • 消費税の納付額が莫大な額になるリスクあり
  • それらリスクを払拭できればやる価値あり

直送できれば価格面での競争力が高まります。

全てのリスクを一度ご自身で洗い出し、
「イケる!!」と判断した場合はぜひ挑戦してください。

それでは、また次回お会いしましょう。

Ciao!!